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会報誌(DDKだより)

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2000年05月発行 第72号 DDKだより


金融相談:担保として「強制加入」の生命保険を中途解約し資金繰好転

相談事例 

A社は、3年前に代表者が交替。その時点で、S都銀の都合で借入金全額を一方的にノンバンクのX社(商工ローン業者ではない)に肩代りさせられました。(事業用不動産担保付)
 その際に、担保が不足するという理由でX社の系列保険会社の生命保険に役員全員強制加入(保険は以前より別口で加入しており、不要であったが)。この保険金請求権に質権設定がなされました。
 ここ1年間、売上減少に伴い、月々の返済に加え保険料の負担が重くのしかかってきました。 
  




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今月の相談員 
  伊藤 勝  
     中小企業診断士 
     中小企業組合士 


資金繰り窮迫
 A社のX社に対する支払額は、元金と利息の返済が月200万円、保険料で月50万円。経費の削減を含む経営体質の大改革を進めるも限度があり、返済の資金不足については役員・親類からの個人借入で急場を凌ぐこと数ヶ月続く。個人借入も限界に達する。
返済緩和の申し入れに耳貸さぬX社
 A社はX社の支店長に口頭で再三、返済緩和の申入れをしましたが、真剣に検討してくれる様子はみられませんでしたので相談に来られました。

社長の2つの勇断
 A社社長は、当方の「指導」により勇気を出してX社の支店長宛に、次の3項目について善処を要請する文書を持参し申入れ。
①毎月の元金返済額の減額及び最終
 期限延長
②金利の引下げ
 (契約は長プラ+3%)
③生命保険の中途解約
 なお、今月以降の支払いは体力に見合ったものにするとして当月約定分の入金をストップしました。
 早速X社の担当者が来訪。実状聴取した上、検討はするが期待しないでとの回答。

申入れ事項一部解決し、負担軽減
 数日後、X社より連絡があり、申入れの①と②は色々な理由を述べて拒絶したが③は承諾しました。
 多額の保険料支払いがなくなったことは当社の資金繰りに大きく貢献しました。生命保険の解約払戻金600万円は元金に充当され運転資金のプラスにはなりませんでしたが利息は軽減されました。これにより毎月金策に頭を悩ますことなく事業に専念可能となりました。
 それにしても、保全強化のため生命保険を担保に取る商法に首を傾げます。 
  
 


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