会報誌(DDKだより)

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2019年01月発行 第296号 DDKだより

巻頭:凡夫の思うこと


椎名 敬一

 明けましておめでとうございます。皆様にはお健やかにお正月をお迎えのこととお慶び申し上げます。平成最後の年が明けました。次はどのような時代になるのか。次世代のために、世界平和の基礎を築く時代であってほしいと切に望んでいます。
 平和な世界の実現に、東京オリンピックの基本コンセプトのひとつでもある「多様性と調和」は、欠かせない視点だと思っています。「多様性」は既になじみの言葉になっていますが、その「調和」の重要性については深く考えられているでしょうか。
 多様性との調和は「あらゆる面での違いを肯定し、受け入れ、互いに認め合う」というように言われます。私たち一人ひとりは、唯一無二の存在です。でも違いを比較できるのは、多くの共通点があるからです。少々乱暴かもしれませんが、相異と相似は同じ土俵にあるものだと思います。地球上で生きる私たちは、そもそも元をたどれば地球の最初の生命に行き着くというのは、ちょっと楽しくありませんか?相似の視点は、今まで理解していなかった人を理解する努力を後押ししてくれます。
 先日あるお寺で、人と人との融和・和合について話を聴く機会を得ました。自分本位の一方的な観方だけでなく、相手や第三者の立場で考えてみる。少し俯瞰的に自分を観ることで、自分の新たな一面を発見する。そういう想像力や「自分にも同じ面があるなあ」という共感によって他者への敬意や理解は深まっていく。そうしていくことで少しずつでも自分とは異なる人に寛容になれるものだし、今まで接したこともない考え方や振舞いからインスピレーションを得て、新しい自分の世界を開くこともあるだろう。そこに新たな幸せの在り方があるという内容でした。日々の行いにおいて、「人を受入れ」「人のために」という気持ちで、自分にできることを考えて行動することが、自分の良き個性を輝かせることに繋がるという考え方にとても共感を覚えました。
 実際にこのように自分を展開していくことはとても難しいことですが、日々挑戦していく価値はあると思います。凡夫ながら、日常生活や仕事の中で新たな自分の発見を楽しみつつ、良き個性を磨いていこうと思います。