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会報誌(DDKだより)

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2017年01月発行 第272号 DDKだより


巻頭:星に願いを


椎名 敬一

あけましておめでとうございます。皆様には、平成29年元旦をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
 私は幾つになってもこの「お正月」が大好きです。新年を迎え、確実に年齢は重ねているのですが新しい自分になったようで心がうきうきしてきます。
 さてこの「お正月」ですが、仏教が伝来した6世紀半ばには既に存在していたということで、日本の行事の中でも最も古くからあるものの一つと言えるでしょう。そもそも現在のような暦がなかった大昔、農耕民族である日本人にとって一年は、穀物の「種をまく春」と「収穫をする秋」の二つの季節しかなかったそうです。春は穀物の種が芽吹き、すべての生き物が生まれいずる時季で、まさしく「芽出度い」時なのです。
 飛鳥時代には二十四節気が中国から伝えられ、一節気「立春」が一年の始まり、「正月」となりました。日本では二十四節気と五節句に加えて、日本独特の季節の移ろいを示す節分・彼岸・社日・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日・二百二十日の九つの雑節をもった「暦」を長いこと用いて暮らしてきました。
 現代の私たちが使っている太陽暦では、春の「節分」は二月三日頃です。その節分の翌日に立春を迎えます。立春が旧暦の「正月」ですので、節分は「大晦日」に当たります。豆をまき、鬼を払う鬼打ちの儀式は、大晦日の夜、悪鬼を祓い、厄災を除いて、新年を迎える宮中行事「追儺の儀式」にルーツがあります。
 同じころ真言宗や天台宗などの密教寺院では「各人の命運を司る星を供養する」星供(星供養または星祭とも言われます。)の法会が執り行われます。私の知る密教寺院の星供は、「冬至」の日に始まり、大晦日である二月三日の「節分」までの間行われます。その期間にこの一年間におかした業を浄めて、一節気「立春」で始まる新しい年、「正月」を迎えるのです。「たとえ悪しき星が廻ってきたときでも、普段から徳を積み、星を敬って祈るなら、“禍を転じて福となす”ことができる!」のだそうです。

 夜空の冴えるこの季節。節分までの間、星を仰ぎ、己を磨くのも良いな、と感じています。
♪When you wish upon a star…♪
皆様の幸多きことをお祈りします。
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