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会報誌(DDKだより)

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2015年09月発行 第256号 DDKだより


巻頭:私の戦後70年談話


河原 八洋

私の生まれは能登半島の輪島市門前町で、実家は街の中心に在る。街の家々では祝日に国旗を揚げるが、私の家は揚げないので、忘れているのかと思い母親に聞いたことがある。すると母親は、「この旗は戦時中さんざん使ったので揚げたくない」と言われた。
 父は復員したが、私が生まれる1ヵ月前に戦地の病が元で亡くなっている。母親の実家は、長男が戦死して、次男が長男の嫁と再婚して家を継いでいた。こんな家庭は周りにはいっぱい有った。お祭りでは手足を無くした傷痍軍人が、膝まづいてカンパをお願いしている姿もよく見掛けた。朝鮮人と言われて、蔑まれていた人達も何人かいたと記憶している。
 この夏に岩波書店編集部から戦中戦後の体験を持つ、41人の著名人が綴る「私の戦後70年談話」が発刊された。その中で脚本家のジェームス三木さんは冒頭で「若者たちに遺言しておく。戦争を起こすのは国家ではない。
国家に成りすました時の政府である。権力を維持するために、国民に被害者意識を植え付け、マインドコントロールして外敵をつくる」と述べている。
 安倍首相は自らの談話の中で「戦後生まれの世代が、今や人口の8割を超えている。あの戦争と何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を負わせてはなりません」と述べているが、まさにこれが被害者意識を植え付けることであり、マインドコントロールに他成りません。謝罪を続ける宿命を負うは、私達の子供ではなく、時の政府と今だに戦争は間違っていなかったと、A級戦犯に哀悼の意を捧げる人達です。敗戦時責任も取らずに「一億総懺悔」を叫び、罪を国民全体に押し付けたことと同じです。
 現在も世界では、権力闘争のためにたくさんの戦争が起きています。だから違憲と言われようが憲法解釈を変えてでも、「有事に備えよ」ではあべこべです。日本は世界に珍しく、70年間戦争をしなかったことで、技術も品質も向上して経済成長をする事が出来ました。これは世界から高く評価されている事です。今後日本は軍備をもって国際紛争の解決手段にする事無く、勤勉さや、思い遣りなど本来の持ち味を生かし、唯一の原爆被爆国として世界に貢献して行くべきだと思います。
 これが本当の積極的平和主義だと思います。
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