会報誌(DDKだより)

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2015年06月発行 第253号 DDKだより

巻頭:季節はのんびり楽しみたい

石田 仁

この季節に限らず、最近は樹木や草花、小動物に興味があります。小学生の頃、担任が植物テストと称し、校庭でみかける草花を見せてくれるが、興味がないので名前かわからない。植物テスト惨敗の記憶があります。今は知りたいから、「これはなんだ」と写真を撮り、調べたりします。余裕があれば、スケッチも。上手に描けるようになるのが希望。
  公園なら、どこでも樹木や草花に名札をつけています。もともと名前を知らない植物が圧倒的だから、知識が整理されて助かる。初心者として、花だけみればドウダンツツジと馬酔木は似ています。山茶花と椿、ツツジとサツキ、牡丹とシャクヤク、アヤメとカキツバタ等。違いを知りたいので、調べるのが楽しい。
  今冬は雪の朝、メジロが玄関先の椿の蜜をすうようになってから鳥に興味を持ちました。公園で、大勢のカメラマンが池に望遠レンズをむけていました。水面に浮き出た枝先に何やら鳥がとまっています。聞けば、カワセミとのこと。そしてカワセミを調べる。以前、初夏の奥日光でも同じような光景を見かけています。高木の上部にカメラが向けられていたのを思い出しました。赤ゲラです。いずれも、高級カメラだから被写体は大きく見えているはずです。私はそこまで、こだわっていません。ツグミとムクドリ、ムクドリとヒヨドリの違いにもほん弄されました。公園の案内板の絵で覚えても、リアルではとうとう判別することができなかったのです。安物カメラでは近づいて被写体を捉えるのは無理かもしれません。くちばしや足の色、ほほの色に違いがあるのは分かっているのですが・・・。
  散歩中、さほど大きくない公園にもテントを張り、バーベキューを楽しんでいる人たちを見ると自分の楽しみを邪魔されている気分です。家が建っているようだから景観の見通しも悪くなります。昔はキャンプやバーベキュー会場でなければ、ささやかにレジャーシートを使っていただけなのに。公園の楽しみ方が変わったのだろうか。
 同じように、奥多摩などの山登りで遭遇する快速トレイルランニングにも心穏やかでいられません。思索の山道にバイクが突然入ってきたみたいで。
  季節はのんびり楽しみたい。