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会報誌(DDKだより)

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2013年12月発行 第235号 DDKだより


金融・経営相談:国が推奨するABL(動産・売掛金担保融資)を活用した資金調達とは?

Q. 当社は、金融円滑化法による返済条件緩和策により、経営改善が進みつつありますが、ここにきて、売上高増加に伴う運転資金の調達に苦慮しています。国が推奨している資金調達の方法、ABL(動産・売掛金担保融資)について解説して下さい。

今月の相談員
中小企業診断士
中小企業組合士 伊藤 勝


A.ABL(アセット・ベースト・レンディング)とは、企業が保有する「動産=在庫(原材料・商品)」や「売掛金」などを担保とする融資手法です。
 金融機関と借り手が、お互いへの信頼関係に基づいて密接なコミュニケーションをとりながら、企業が持つ原材料や商品、売掛金等を裏付けとして行われる融資として、最近注目されています。従来、金融機関の融資の担保は、「不動産担保」が中心でしたが、中小企業が経営改善、事業再生等を図るための資金はもとより、新たなビジネスに挑戦するための資金を確保することが、重要な課題となっているなか、「動産・売掛金担保融資」の活用ができれば、資金がより円滑に確保され、経営改善や事業の拡張等に資することが期待されます。経済産業省や金融庁は金融機関に対し「過度な担保・保証に依存しない融資」として、この融資の積極的活用を働きかけています。
 ≪この融資の特徴は≫
1.不動産資産がない企業でも融資を受けられる。
2.経営管理の効率化、在庫管理コストの低減につながる。
3.金融機関に対して担保にした在庫や売掛金等の増減や業績に関する情報を定期的に報告する義務がある。
4.事業に必要な動産を担保として提供しますが、通常の企業活動の範囲では、原材料や機械等を生産活動に利用でき、また商品も取引先に販売することが出来ます。
 担保になると所有権は金融機関に移りますが、実際のモノは借り手に残ります。
5.担保にする資産の登記:在庫や売掛金の資産が担保になることを第三者に対して主張するための手続き=在庫等の動産は「動産譲渡登記」、売掛金等の債権は「債権譲渡登記」を行 う。
6.次のような企業がABLに向いています。
 ?在庫や売掛金の流動資産を多く保有しており、資金調達ニーズが大きい企業
 ?売上高が急速に成長した企業(例:創業からの期間が短い企業)= 売上高の急速な成長にともなって、在庫や売掛金が増加した場合の運転資金(増加運転資金)ニーズに適する。
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