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会報誌(DDKだより)

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2010年06月発行 第193号 DDKだより


巻頭言:不況期こそ、成功の処方箋を考える



石田 仁

このところ、景気は回復気味に報道されているが、当組合の会員も含め、仕事が忙しくて大変だとうれしい悲鳴をあげている人はあまり見かけません。銀行に景況を尋ねても「うーん」と言った調子である。そんな折、近所に、繁盛店を見つけたので、感じたことを少々。
2軒ともベーカリーである。一つは昔ながらのホームベーカリー。ブランドの高級小麦を使用したおしゃれなパンを扱っているわけではない。パンはどれも出来立て感を重視し、ホットでやわらかい。クルミパンやレーズンパンは、具がずっしり。食べているとこぼれ落ちてくるほどだ。シチューやピザパン等もあるが、サンドはどれも昔なつかしいコッペパンサンド。中身はタマゴや揚げ物が多いが、バターやジャム、餡も揃えている。しかも、驚くほど安いのである。土、日の朝7時半。道路には車が何台も横付けされ、お店の前に何人も並んでいる。開店と同時に人気のパンが売り切れる。お客は圧倒的に高齢者である。店主とパートさん1人が忙しく、手際よく働いているから気分が良い。
今一つはサンドウィッチ専門店。野菜やタマゴ、揚げ物、フルーツの各種サンドと盛り合わせ。種類も多く、食パンが美味しい。デパートにあるようなおしゃれなサンドウィッチは置いてない。狭いお店だが、早朝から店主と4~5人のパートさんがフル回転。中身の総菜づくりで大忙しである。ちょっとした会合のつまみや軽食にも利用されているので、常に人だかりがある。朝6時半開店である。お客はファミリーだけでなく、団体、法人の需要もみたしている。
共通の繁盛理由を考えてみた。①お店そのものが街の雰囲気に馴染んでいること②リーズナブルな価格であること③高齢者向けの食材、食感、大きさを心がけていること④新鮮な出来立て感があること⑤作っている現場がお客から見えていること等から推察すると、美味しいものを安く、安心して購入できることなのだろう。
一律に成功の処方箋があるとは思わないが、地域に根ざす商売なら、概ねあてはまるような気がする。
不況期こそ、前向き、外向きに経営の舵取りを考える必要があると思う。
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