会報誌(DDKだより)

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2008年07月発行 第170号 DDKだより

年金相談:『ねんきん特別便』のみかた

Q.ねんきん特別便が送られてきました。合っているのかよくわかりません、どこを見ればわかりますか。

今月の相談員
社会保険労務士 服部 雅恵


A.昨年12月から送付が始まった『ねんきん特別便』。6月から順次、現役世代にも送られてきます。すでに受け取った人の中には、回答を済ませ、「もう安心だ」という方も多いのではないでしょうか。一方で、非常にわかりづらい、つまり「見づらい」という声をよく聞きます。なぜ見づらいのか。送られてきた用紙を見ただけではわからないことがあるからです。注意してみるポイントを説明しましょう。
① 正しい表記になっていますか
加入記録は、最初に資格を取得した加入制度(国年または厚年)から変わったつど記載されています。加入制度が国年の場合、お勤め先の名称欄には国民年金。厚年なら会社名、△△株式会社と記載されます。
② 空白の期間はありませんか
最初に資格を取得した日から喪失した日、その喪失した日から次の資格取得日というのは基本的に期間が続いていきます。ここで空白があれば、その間に加入した年金、納付した月があったかどうかチェックしてください。
③ 最後の加入歴は?
ねんきん特別便の記録は作成年月日までの情報をもとに作られています。年金を受給している人の場合、現在もらっている年金額の基礎になった期間までしか載っていません。例えば、60歳で年金をもらい、被保険者として働き続けている方は、60歳以降の期間は記載されません。
④ 国民年金欄の見かた
国民年金欄には、計とその下に国民年金の加入月数の合計があります。ここに差がある場合、未納期間があることになります。

手帳を2冊以上持っている人、姓が変わった人、転職・転居を繰り返している人等は、特に記録もれが起こりやすいケースです。
年金記録は人によって、加入した制度や保険料を納めたかどうか等全く違います。特別便が届いたら、まずご自身の加入歴を思い出し、書き出してみましょう。そして、面倒がらずにお近くの社会保険事務所に行かれることをお勧めします。