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会報誌(DDKだより)

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2005年12月発行 第139号 DDKだより


巻頭言:リスクは客に?

岩井義照



 「担保を捨てれば無借金となる」という、私の講演を聞いたある銀行の次長が憤然として「商工中金の参与までした人が、借金の踏み倒しを説くとはなにごとか」と抗議してきました。 
 私は笑いながら答えました。「私の話していることが正論であり、会計学上も社会の原則からも全く正しいことです。現に銀行だって、担保物件を処分するでしょう。残金は年度末に償却して貸付残高を0としない担当者はいません。回収できない残高を貸付金として帳簿に残すことは粉飾決算として金融庁から厳しく禁止されているでしょう」と言うと反論できずこそこそと逃げてしまいました。 
 資本主義とはモノの値段が上がったり下がったりするのが当然の社会です。同時に利益を得ようとすれば危険もつきものです。それはすべて自己責任の経済です。 
 質屋が時計を担保に取った。返済がなければ時計を売却する。見込み違いや相場が下がってもそれは質屋の責任であり客に請求できません。日本の銀行だけです。「リターンは自分のもの。リスクは客に押しつける」というのは。 
 既に9年前に日弁連は総会で「銀行の契約は違法契約」と決議しています。
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