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会報誌(DDKだより)

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2004年05月発行 第120号 DDKだより


巻頭言:他人のことがわからなくては

石田 仁



 恒例の新入社員研修を終え、4月をむかえました。果たして、今年の新入社員の皆さんは会社の期待に応え、元気にやっているだろうか。10年近くこの行事を続けてくると受講生と私との年齢差は広がる一方で、彼らに「素直さ」や「明るさ」を感じるものの、同時に「もの足りなさ」も感じています。他方、大企業トップの訓示が紹介されていました。共通しているのは、「厳しい経済局面を認識し、自分の意見を貫ける個性を発揮して欲しい」という願い。私たちの研修意図も「自分の意見が言えるよう」にと考えていたから肯けます。 
 事務所入口の歩道に灰皿が設置されており、通行人が一服しています。先日は某3人のフレッシュマンが入口前の階段に座り込んで一服。私が通ろうとしても退く気配がなく、止む無く端っこから外に出ました。一服し終えた彼らは二軒先のビルに消えたのです。恐らく、上司に見つからない寛ぎの場を見つけたのでしょう。彼等に限ってのことではありませんが、「常識」がないというのが率直な感想です。電車内の携帯電話やヘッドホン使用にも見られるところです。 
 他人にどう見られようとまたどう思われてもあまり意に介さない。ありのままで生きる。まさかこれがナンバーワンにならなくても、特別のオンリーワンでいいと言う世界でなければいいが。 
 他方、「個性を伸ばせ」と言う文部科学省のバカの壁を風刺した養老氏の一節が妙に強調され、「個性は伸ばさない方がいい」との誤解が生まれている。 
 氏は個性を「“あんたと隣の人と間違えるやつ、誰もいないよ。”と言ってあげればいい。顔が全然違うのだから・・・。それより、親の気持ちがわからない、友達の気持ちがわからない、そういうことのほうが、日常的にはより重要な問題です。これはそのまま“常識”の問題につながる。」(『バカの壁』p69~70)ととらえている。 他人のことがわからなくて、生きられるわけがないからです。 
 若者のみならず、今の政治家にもあてはまることであろう。
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