会報誌(DDKだより)

DDK Newsletter

1997年06月発行 第37号 DDKだより

巻頭言:理事長就任にあたって

理事長  宮崎 宏二  
 



 若葉薫るすがすがしい季節も過ぎ、今年は例年より梅雨入りも早いようです。
 私がこのたび理事長にご推挙いただきました宮崎です。これといった心構えもないままの就任となりましたが、河野前理事長、並びに亀井前専務理事の敷かれました路線に従い、組合の運営をさせていただきたいと考えております。理事の皆々様、並びに会員の皆々様のご支援、ご協力のほど、お願い申します。
 世の中、平成の変革期に当たり、規制緩和が叫ばれておりますが、これも様々な分野で徐々に実現されていくものと考えます。このことは大方の中小企業にとって、若干のメリットがあるにせよ、デメリットの面がより多く出てくるものと考えられますが、当組合の構成員数(約800)を生かして、その影響を時間的にも、影響度においても、軽微にくい止め、数の力による利益の確保が将来出来ると私は確信しております。
 商工中金・7商工総合研究所がこのほどまとめた「21世紀の中小企業ビジョン」では、 21世紀には「情報化とネットワーク化を戦略の軸に、多様な企業と共生」し、個性化・多様化、企業中心から個人中心主義へと変化する経営環境に「俊敏に組織を対応させ、活力ある従業員と共生する中小企業」像を提言しています。当組合が長年築き上げてきた事業を土台に、情報ネットワーク、各種研修セミナー、異業種交流・融合化促進など、協同組合の特性を生かした事業を発展させ、会員の皆様の 21世紀へ向けた企業づくり、人づくりのお役に立てるよう、役員、従業員ともども努めてまいります。
 会員皆々様のご指導、ご鞭撻をお願いする次第です。 

[理事長 ご紹介]  
(株)山崎鉄工所代表取締役。 
 会社は明治24年創業の醤油製造機械の製造販売業。醤油もろみから醤油を搾り出す圧搾装置が最も得意の分野で、市販の醤油の80%以上が自社の圧搾装置を用いて生産されている。中小企業では珍しい非同族会社で、一社員より前社長の指名で代表者になった氏は、後継者もまた、自社社員より指名するつもりという。
 東京大学経済学部卒。平成3年より当組合理事、5年より副理事長。